退職金制度を考える ( 3 ) 知的財産

どの企業に於いても、一番求められるのは、日々発生する問題を解決出来る「中核人財を育成すること」ですが、この中核人財育成の最大の目的は「問題が発生しても、組織として解決することが出来る、仕組みを作り上げること」です。

この仕組みを作り上げ、仕組みの完成度を上げれば、問題が発生しても、問題を起こした個人の責任が問われるのではなく、仕組みの見直しが行われることで、問題が解決されるのです。

職場のいじめの多くは、問題が発生した時に起き、このことで職場の輪 ( 和 ) が欠如します。この輪 ( 和 ) が欠如することで、退職者の増加や、ひいては生産性の低下、売上の減少にも大きく響き、経営悪化を招くことになります。

このようなことを防ぐためにも、個人の責任を追求するのではなく、しっかりとした仕組みを作り上げ、仕組みの見直しで解決し、再発を防止することです。

このように、問題を解決し、再発を防止する、仕組みの構築が出来る、中核人財が育てば「企業は人なり」と言われるように、企業も大きく発展して行きます。

そして退職しても、その力量を活かして、好条件で再就職し、明るい老後の生活も可能になります。

正に企業にとっても、本人にとっても大きなメリットがあり「一石二鳥」の研修です。

このような仕組みを構築し、厳しい経営環境の中で、大きく発展しているお客様も多々みえます。

改めて、人生100年と言われる中で、退職金というお金と共に、退職後の安定した生活をするための「知的財産」という「無形資産」を寄与する「時代が求める退職金制度」を考えなければならない時が来たのではないでしょうか。

                  終わり

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高山市苔川で羽ばたく「白鷺」を撮りました。