破れた靴下

朝「靴下」を履こうとすると、薄破れして穴が空いていました。「長い間履いたからな。靴下さん!ありがとう」とお礼を言いました。

この「靴下」には、仕事で履く靴下、山歩きをする時に履くふくらはぎを覆う長い靴下、冬の寒い時に履く厚手の靴下など、様々な靴下があります。その靴下をシーズン毎に入れ替え、薄破れしかけのものは、靴磨きに使うようにしています。

同じ材料なのに、下着で使われ汗まみれになるか、靴下で使われ重い体重で泣かされるか、その使われ方次第で、負荷も大きく違って来ます。

こんな穴の開いた「靴下」を見ていますと、人の生き様によく似ているように思われて来ました。ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナの国土は戦場と化し、平和な生活が一夜にして崩壊してしまいました。北朝鮮では、餓死寸前の人も居るのに、核開発に多大の金を投資し、贅沢三昧の生活を送る一部の人がいるのを見ると、この破れた「靴下」が泣いているように見えて来ます。

動物も植物も互いに話し合い、生活していると聞いたことがあります。そんなことを知ってからは、歩く時はなるべく、草木を痛めないよに気をつけています。

「破れた靴下」に「色々なことを教えてくれてありがとう。」と言葉をかけ、靴磨きの戸棚に仕舞いました。

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