長い旅路 22. 救世主 ⑴ ISO

長い人生という旅路を歩いていますと、なかなか越えられない谷や山・川が待ち構えています。この難局をどう乗り越えればよいのか?四苦八苦することが多々あります。

しかし、この難局に陥ると、不思議なことに必ず思わぬ「救世主」が現れるのです。「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」という諺がありますが、どんな窮地に陥っても決して諦めなければ、必ず「救世主」は現れるのです。

今から30年ほど前、中国で日中合弁会社の活性化に2年間取り組みました。2年目の一年間は合弁会社の活性化に専念したために、日本での顧客が減少し窮地に陥りました。

その時、お客様からの「ISO」という一言が、この窮地を救う「救世主」になりました。直ぐに東京の仲間に連絡し、一年をかけISO9001(品質マネジメントシステム)のコンサルの資格を取得しました。しかし、この時は「ISO」の市場性は未知数でした。

そんな不安の中で、ホテルの会議室を借り、定員30名で「ISO9001の説明会」を開催しました。驚くことに28名の参加者があり、一週間後には3社と契約し、半年後には6社となりました。全く知りませんでしたが、ISO9001は時代が求めていたのです。その後ISO9001(品質)・ISO14001(環境)が、当社の大きな柱として成長して行きました。

                続く

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