変化 83. 行政の仕組み見直し 第8STEP モデル部門「全職員研修」⑴ 樽の組み立て

モデル部門の研修は、事例とした総合病院のように「全職員研修」をモデル部門の職員を対象として、1チーム50~100人のチームをつくり、チーム毎に、3時間半の研修を行います。

最初に参加者全員にファイルを配付します。このファイルには、表紙に「夢を叶える宝物」と名前、裏面に「人生稲の如し 実りの秋を信じて歩む」と手書きし、このファイルで「研修資料や研修報告書」などを管理出来るようにします。

まず最初に「気づきの窓」を配付し朗読します。その内容は、「他人を変えることはできない」です。この気づきの窓は「他人も変えることは出来ないが、しかし、自分が相手に対する気持ちが変わることで、相手の気持ちも変わり、お互いを認め会うことが出来る」という「意識改革」の第一歩となるものです。

何故このような「気づきの窓」を第一回の研修で朗読するのか?それはきつい言い方ですが、「気づき」という「杭」を打ち込むためです。

次に、今回の「行政管理システム構築」の趣旨説明を資料に基づき行います。どの研修でも同じですが、この時の、参加者の眼は「おい!そんなことが本当に出来るのか?」と疑心暗鬼そのものです。

それが終わると「樽式活性化法」と、世界で初めてと思われる「行政の樽」の説明です。この「行政の樽」に基づき、各々の役割を説明します。この「行政の樽」の部材一つでも不具合が発生すると、酒は不味くなり、売り物にならなくなります。如何に各々の役割が大切であるかを、実物の樽を使って説明します。

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そして「樽の組み立て」です。この「樽の組み立て」は、5人でチームをつくり、組み立て式の樽を使い、樽の組み立てを行います。この樽の組み立てに入ると、皆んなの眼の色が変わり、ヤル気満々になります。参加者自ら、樽を組み立たことによって、各々の役割を知り、何が欠けているのかも、理解することが出来るのです。

座学研修ばかりではなく、樽を組み立てるなどして、余り話したことのない仲間との語り合いが、互いが分かり合えるコミュニケーションの場にもなります。

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中国「日中合弁会社」での「樽の組み立て」です。

人とは不思議なものです。言葉と形だけ見て理解するのと、自分で樽を組み立てて、理解するのとでは、その「気づき」のレベルは天と地ほどの差が生まれます。これは「体感」という大きな「気づき」です。このように「意識改革」は、「気づき」からはじまります。

今まで、130社余りの企業の活性化に、取り組んで来ましたが、この樽の組み立ては「意識改革」を進める第一歩には、大きな効果を上げております。

*このブログ「変化」の「21回」も参考としてご覧下さい。

                                                            続く

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