変化 47. 活性化事例「総合病院」 ⑹ 活性化のキーポイント

総合病院では、この「問題点」を「意識・組織・仕組み」に3分類しましたが、この「分類」は「樽式活性化法」の中の一つ「樽式問題点抽出・分析法」です。この「分析法」は、最初は、問題点を細かく「分類」し過ぎて、何が問題なのか?など「問題点抽出・分析」の本質が行方不明になるなど、四苦八苦した上で完成しました。

そして、意識は「心」、組織は「責任・権限」、仕組みは「仕事の流れ(システム)」に分類しました。その「内容・改善する人(主体)」は、次の図の通りです。

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この「樽式問題点抽出・分析法」は、簡単な様に見えますが、なかなか奥が深く、出された問題点の分類を間違えると、問題点が解消されないばかりか、仕組みの完成度も大きく下がることになります。

この分類の指導を行うには、長年の経験知が必要です。正にコンサルタントの力量が試される所です。

この「意識・組織・仕組み」に分類された「問題点」を、どう解消して行くのか?これが一番大きな課題であり「活性化のキーポイント」です。

「意識」の問題点は、個人個人が改善すべき課題ですが、それを、個人に押し付けてしまうと、活性化は成功しません。そのために「樽式活性化法」では、毎回、研修開始時に「気づきの窓」を配付し、朗読します。この「気づきの窓」を作成し、配付することで、不思議なことに、半年も経過すると、院内には、笑顔が溢れ、明るくなり、それが「意識の問題点」を解消する、一つの「力」になっていると考えます。

「組織の問題点」は、幹部職員が中心になり、「金銭面・期間・費用対効果」などを検証して「優先順位」を付けます。そして一つ一つの問題点毎に「優先順位・解消法・完了日」など「計画表」を作成し、職員に公開します。

この多くの問題点を解消に導くには、次の図の様にPDCAサイクルを回すことが一番大切です。

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                 続く

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昨日、平湯♨️で撮りました。