変化 69. 行政の樽 ⑹ 酒

「役割の樽」では、「酒」は「企業の中身→商品・製品・サービス・売上など」です。この「酒」の味が、企業発展の決め手になります。昔ながらの味にこだわり、自己満足をしていますと、客離れが起きてしまいます。勝ち残るためには、如何に時代を先取りし、時代が求める味にするかが、大きな課題となります。

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「新酒」が出来たと知らせる「杉玉」です。

飛騨北部には、10の酒蔵がありますが、世界各国に販売ルートを広げた画期的な酒蔵もあれば、古い町並みに囲まれ、昔ながらの情緒ある酒蔵もあります。利き酒を味わいながら、酒蔵巡りも観光客に人気があります。

「行政の樽」の「酒」は「国家行政・地方行政の中身→行政サービスの質」です。この「行政の酒→行政サービスの質」は大変複雑です。それはサービスの内容が多様化しているからです。災害などから守る「治山治水」から国を守る「国防」・老後の生活を守る「年金支給」など、それは凄い広範囲に亘ります。

この広範囲に亘る「行政サービスの質」を落とすことなく、維持することは大変なことです。それを維持するために、国の借金がドンドン増えていくことは、大変な問題です。今回の衆議院選挙でも、大変甘くて悪酔いする酒が振る舞われました。

正に、企業が借金まみれになりながら、経営を続けていくのと同じです。それでは必ず行き詰まり、廃業か最悪の場合倒産という事態になります。

ドイツは2009~2010年のリーマンショック財政赤字を急増させましたが、2010~2014年の4年間に大幅な歳出削減を実施し、黒字化を達成しております。

何故ドイツで財政再建が出来て、日本ではドンドン借金が増えて行くのでしょうか?そこには「政治の仕組みの改善課題」が隠されていると考えます。その「改善課題」の一つは「内閣が短命」であることです。この件は、次回「杜氏」で投稿します。

                 続く

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高山市国府町「宇津江四十八滝」で撮りました。