変化 68. 気づきの窓「心遣い」

活性化を成功させる一つのポイントとして、如何に「心遣い」が出来る人を増やすかです。

活性化に入ると、100人以下のお客様では、全員「ヒアリング」を行います。100人以上の場合は、主任以上の役付者の「ヒアリング」を行います。

この「ヒアリング」の一つの目的は、この「心遣い」がある人がいるかどうか?を探すことです。何故なら「心遣い」がしっかりと出来る人は、コミニュケーション能力も高い人が多いからです。

各種仕組みの見直しを行う研修では、必ずチーム研修を行います。そのリーダー、サブリーダーの選別に、「ヒアリング」を活用し、「心遣い」が出来る人を選ぶようにしております。

山梨県甲斐市のお客様で、活性化研修に取り組んだ時のことです。このお客様は甲府商工会議所での講演の時、活性化の依頼を受けました。このお客様は、ご長男が知的障がい者ということで、60人余りの従業員に対し、6人の知的障がい者を雇用してみえました。その知的障がい者と従業員とが、上手く行かず、どうすれば、それが解決出来るか?という大変難しい相談を受けました。

私も父が42歳の時、失明し、障がい者の方々のご苦労は、身に染みて解っていましたので、この依頼を一つ返事で引き受け、活性化に入りました。

全員のヒアリングを行いましたが、その中で企画部長の「心遣い」に感心しました。それは障がい者への方への「心遣い」が素晴らしいことでした。

その一つが「気づきの窓」です。私が作成した「気づきの窓」に、障がい者の方は漢字が読めないからと言って、全ての漢字に「ふりがな」を付けてくださったのです。この「心遣い」には、驚きと共に感心してしまいました。この「ふりがな」が付いた「気づきの窓」に、障がい者の方も大喜びでした。

この企画部長のお力も得て、段々と従業員が障がい者を見る眼は変わり、障がい者の方も其々の力を発揮出るようになり、活性化は大成功に終わりました。

                続く

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高山市国府町「宇津江四十八滝」で撮りました。