変化 67. 行政の樽 ⑸ 竹釘

「側板・フタ・底板」の部材を繋ぐ、役割を果たしているのが「竹釘」です。この「竹釘」は「竹」で出来ています。家具などで使用されるのは「ダボ」という「木」で出来た「木釘」です。

何故「酒樽」では、「竹釘」が使用されるのでしょうか?それは「酒樽」にはお酒が入り、「側板・底板・フタ」も膨張します。木で出来「ダボ」では、水分で膨張し「側板・底板・フタ」を痛めてしまいます。このことから、水を吸うことが無い「竹釘」が使用されます。先人の素晴らしい知恵です。

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この「側板・フタ・底板」を繋ぐ「竹釘」の役割は、それぞれ違います。この「竹釘」の役割は大変重要で、「行政の樽」の劣化と共に、「側板・フタ・底板」も劣化してしまい、この「劣化」で「竹釘」の役割を果たすことが出来なくなります。

まず「側板」を繋ぐ「竹釘」は、公務員どうしを繋ぐ「絆・信頼」ですが、この「絆・信頼関係」は、業務を行う上で大変重要ですが、この強度を図ることは中々大変です。

企業の活性化では、この「竹釘」の強度を図るために、研修では、「ゲーム」などを取り入れ、「チームワーク」を良くするように心掛けています。

次に「フタ」の「竹釘」の役割は、法律や法令などを繋ぐ「連携」の役割を担っています。この「フタ」の「竹釘」の一番の課題は「時代にマッチしていない、法律や法令などがあること」です。

この「法律や法令」などの一部が使用されないことから、放置される状態となり、「竹釘」の劣化も、より早める結果となります。

「底板」は、経済の規模を「維持」する役割を担い、「竹釘」はその「経済連携」の役割を担っています。この「底板」は「酒樽」の中で、一番重量が掛かる所で、少しでも「底板」と「竹釘」に劣化が進めば、経済活動に大きな影響を及ぼすことになります。

このように、小さな「竹釘」は、外部からは見えませんが、中に隠れて「行政の樽」を支える大きな役割を担っています。

                続く

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