変化 70. 行政の樽 ⑺ 杜氏

「役割の樽」では杜氏」は「経営者」です。この「杜氏」とは、酒を仕込む最高責任者で、この杜氏の力量で、酒の味が決まります。日本の三大杜氏と言われるのは「兵庫の「丹波杜氏」・新潟の「越後杜氏」・岩手の「南部杜氏」です。飛騨は「越後杜氏」です。

以前は「杜氏」が代わると、酒の味も変わると言われましたが、今はこの酒造りも機械化が進み「杜氏」が代わっても、味には大きな影響はないように思われます。

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では、企業経営はどうでしようか?やはり企業の盛衰は、この「経営者」の力量に、掛かっていると言っても過言ではありません。如何に時代が求める経営方針を立て、実行していくことが出来るか?コロナウイルスの感染で、経営環境は大きく変化したことで、経営の舵取りは、特に難しい時代を迎えております。

さて、「行政の樽」ではどうでしょうか?「行政の樽」の「杜氏」は「内閣」です。酒の味が「杜氏」で決まるように、「行政サービスの質」も「内閣の力量」で決まります。

日本の「内閣」の一番の課題は、余りにも「短命」であることです。ドイツが財政再建に成功したのには、シュレッダー首相が在任8年、メルケル首相在任17年と計23年となり、日本で在任期間が一番長い安倍政権より3倍長くなっています。

財政再建は決して短期間では出来ません。最低20年の年月を掛けなければ出来ないと考えます。そして「絶対に財政再建をするのだ!」という固い決意のもとに取り組む「内閣」が誕生しなければ、財政悪化は進み、日本は衰退するばかりです。

そのためには「国民自身も、財政再建のために、行政に甘える姿勢を変え、国も徹底して無駄を削除した、予算を組むことが必要です。そのためには、何が無駄かを明確にすることが必要です。それが「問題点抽出」へと繋がっていきます。

次回から「行政の仕組み構築」に入ります。

                 続く

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