変化 65. 行政の樽 ⑶ フタ

樽式活性化法の「役割の樽」では「フタ」は、「就業規則」です。その企業で働くためには、守らなければならない「約束ごと」です。無断欠勤や遅刻を多発すると「就業規則違反」として、減給や降格となり、一番厳しい時は「解雇」となります

「行政の樽」の「フタ」は「憲法や法律・法令」などで、日本の国に住むためには、守らなければならない「約束ごと」です。正に「就業規則」と同じです。今回の「行政の仕組みの見直し」では、この「フタ」の中の「法律・政令」なども含まれます。

何故なら、今まで活性化に取り組んだお客様の中には、この「フタ→就業規則」が、全く作成されていないか、何十年も前に作成されたまま放置され、現実と合わない「就業規則」になっていました。正に「フタ」が、外れて「フタ」の役割を果たさず、中身の酒の「燗」が抜けてしまい、売り物にならなくなってしまう状態になっていました。

そして、この状態が、従業員のヤル気にも大きく影響し、業績悪化・低迷の大きな要因になっていました。それを解消するために、一から「就業規則」を見直し、作り直しました。

この「行政の樽」の「フタ」も同じことが発生していると考えます。何故なら、明治維新から150年が経過し、時代に合わなくなった「法律や法令」などが改正されることなく残り、「酒」という「行政サービスの質」にも、大きな影響を及ぼしていると考えます。

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この「行政の樽」の「フタとフタ」を繋ぐ「竹釘」も、長い年月の間に風化し、その役割をしっかり果たしていないのではないかと考えます。このことで、法律や法令などの「連携の不備」が、発生している恐れが多々あると考えます。

これによつて「フタ」に隙間が発生するなどして、本来の酒を守る「フタ」としての役割を、果たしていないのではないかとも考えます。

私達国民も行政者も、行政という「樽」が、余りにも大きいため、「フタ」が壊れたり、穴が空いていたり、少し外れていても、全く気づかずに過ぎて行っております。これは本当に恐ろしいことです。

このことから、この「フタ」である「法律・法令」なども、全て洗い出し、検証することが必要であると考えます。

                 続く

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高山市「城山公園」で撮りました。この銅像は高山城初代城主「金森長近公」です。