半年後、営業部長に就任ましたが、さて!全く知らない土地で、どう営業をすればよいのか?本当に迷いました。
このビルの地下には、居酒屋チェーンが入っていました。ここでよく帰りに仲間と呑みましたが、この居酒屋で思わぬ出会いがありました。
一人で呑んでいますと、隣にいた人が「よくお会いしますね」と声を掛けて下さいました。
その方は、向かいの都市銀行の役席者でした。この一言から居酒屋で会うと隣に座り、色々と世間話をするようになりました。
このような関係になったのは、同じ金融マンだったからだと思います。金融マンは警戒心が強く、なかなか心を開いて話をすることはありません。私も同様のところがありました。
暫くすると「お客様を紹介したい」との、驚くような話になりました。この方に同行し、社長・専務と一緒にお客様を訪問しました。そこで思わぬ、大きな契約の話が出ました。
このお客様は、当時流行のワンルームマンションを経営してみえ、その集客を兼ねたコンサルの依頼でした。早速見積書を作成し提出しますと、見積書のまま契約の運びとなりました。その金額は数億円でした。
この契約は、一社あたりで最高額となり、営業部長の面目を果たすことが出来ました。この時、出会いの大切さを思い知りました。
この会社に勤務中、社長からの勧めで、長年夢だったコンサル会社を、高山を本社にして設立しました。この社名は高山から岐阜に移転することを契機に、今の「飛泉」という社名に変更しました。
東京に3年間居ましたが、この3年間に出会った、多くの人脈が、今、大変役に立っていると、心から感謝しております。
そして東京の会社を退職し、最初の仕事が、これまた奇遇にも、このビルの居酒屋で出会った、都市銀行の方の紹介でした。
居酒屋は 盃交わし 夢語り
酒の肴が 仕事結びて
昨夜泊まったホテルで撮りました。