営業に行きますと、よく質問されるのが「この〇〇の業種を何社されましたか?」です。例えば「一社です」と答えますと「なんだ!一社か」という顔をされるお客様も見えます。
私の「経験」の考え方は「数ではなく、活性化に取り組んだ内容・浸透度とお客様との信頼関係・その結果」として捉えています。
その一つの例として「病院の活性化」ですが、活性化に取り組んだのは一社です。しかしこの病院では、看護師の研修に始まり、医療管理システムの見直し・構築、ISO9000 ( 国際品質マネジメントシステム ) の認証取得・ISO9000・医療管理システムの維持管理を20数年間途切れることなくお手伝いをしております。今後もずっと続くと考えます。
これだけ長い年月をお手伝い出来るのは「費用対効果が明確であること、お客様が求めることにしっかりと対応出来ること」にあると考えます。このお客様が求めることに対応するには簡単ではありません、特に病院の場合は法改正が毎年の様にあり、それも学習し、対応しなければなりません。
30数年前になりますが、東京のコンサル会社に勤務していた時、こんな経験をしました。この頃はバブルの真っ盛りで、色々な企業からコンサルの依頼が多数ありました。そこで不安に感じたことは「費用対効果」です。こんな上辺だけのことで本当に利益が出るのだろうか?ということです。この頃は何もしなくても利益が出るバブルの真っ盛りでしたので、それは要らぬ心配でした。
しかしバブルが崩壊すると、案の定、真っ先に契約を切られたのはコンサル会社です。バブル景気に酔って「費用対効果」を忘れていた面が多々あったからです。
私はバブル真っ盛りの昭和63年に独立して、コンサル会社を立ち上げました。このバブルという魔物の恐ろしさを、今も忘れることは出来ません。
このバブルという魔物に襲われたお陰で「費用対効果」の重要性を思い知りました。「どうすれば費用対効果をより高めることが出来るか?」そのための新しいコンサルの手法づくりに四苦八苦していました。
この続きは明日とさせていただきます。