研修の初めに「夢を叶える宝物」とピンク色のファイルに書き、全員に配付します。このファイルを書く度に、日中合弁会社の活性化を思い出します。
今から25年前、縫製業の日中合弁会社の活性化に取り組みました。この会社は従業員550人で婦人服を作っていました。
この従業員へも是非ファイルを配付しようと「願う夢は必ず叶う」という意味で中国語で「愿夢成真」と書き、中国へ持ち込みました。当初の従業員数は530人と聞いていましたので、ファイルは540人を準備して行きました。しかし実際は550人と聞き、足らないファイルを準備しなければなりません。
早速、南通市の日系のデパートで買うことにしました。そこで驚いたのは、このファイルは日本製で一枚200円です。この頃の従業員の給与が3000円ですから、ファイル15枚で一ヶ月分の給与と同じです。
このファイルに董事長が名前を書き、全従業員に鉛筆とノートを添えて配付しますと、驚きの声が上がりました。従業員の多くが、ファイルを見たことが無かったのです。
この25年間に中国の経済は大きく発展し、京都や高山も来日観光客で溢れるまでになりました。
このファイルを見ますと中国での活性化の日々が思い出されます。
ニーハオと 心を繋ぐ 活性化
ピンクファイルが 夢を広げて