変化 21. 活性化事例「日中合弁会社」⑵ 第一歩

先ず「日中合弁会社」の「活性化研修」で行ったことは、ピンクのファイルに「愿夢成真 (願う夢は必ず叶えられる) 」と書き、名前は董事長(会長)に書いていただき、全員に「配付」しました。

そして「樽の組み立て」を行いました。この研修は、30人を1チームとして、「全員」が参加しました。

この「樽の組み立て」は、「組立式」の「樽」を日本から持参し、3人を1チームとして、「樽の組み立て研修」を行いました。

この樽の組み立てに、大変興味を持つ人が多く、特に、このお客様は「縫製業」で、500人の従業員は女性で、その大半は20代前半でした。その若い女性が「ワイワイワイワイ」言いながら、樽を組み立てる姿に感動しました。

そしてバケツに水を用意し、「正常な樽」と「側板に段差がある樽」に其々水を入れ、その量を、参加者自身で測ると、余りにも「側板に段差がある樽」の水が少ないのに驚いたのです。

そこで「この2つの樽の水の違いは、見ての通り、側板の長さにあります。この側板は、長さが意識・幅が貢献度・厚みが知恵と知識です。特に側板の長さで、意識が低い人が一人でもいると、樽に入った水は漏れてしまうのです。この水は、皆さんに払われる給与なのです。ヒアリングで皆さんが望むことは、給与を月収5,000円に上げて欲しいとのことですが、如何ですか?雨の日は休む、袖などのサイズが違っていても、お互いに気をつけることなく、流してしまい、ご覧の通り不良品の山となっております。」と話しました。

この言葉に参加者の「顔色」が変わりました。そこで、こんな質問をしました「何故、給与が低いのですか?」それに対し一人の従業員が「私達の仕事への意識が欠けていました。それが大きな原因です。どう!皆んな明日から不良を出さないように仕事をしよう」と言いますと、大きな「拍手」が起こりました。

この時「意識改革」の「第一歩」が歩み出したのです。

                 続く

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中合弁会社での「樽の組み立て」です。