この「やわう」とは、飛騨の方言で、「準備する」という意味です。その使い方は「はよう、やわわんかい。とろくさいことをしとるとバスが行ってしまうぞ」などと、よく母に叱られたものです。
青森県のむつ市に講演に行った時のことです。列車に乗りましたが、その列車の中は高校生で一杯でした。その高校生が話している言葉が全く解らないのです。正に異国に来た感じでした。
そして講演が終わり、質疑応答の時間になり、質問されますが、その意味がしっかり理解出来ません。理解に苦しんでいますと、担当者の方が、通訳?をして下さり、やっと質問に答えることが出来ました。私の講演でも、所々に飛騨弁が入りますとで、人のことは言えませんが。
この方言は何故生まれたのでしようか?青森市にある「縄文三内丸山遺跡」は津軽弁で話していたのでしょうか?飛鳥時代に都で大工として活躍した「飛騨の匠」は飛騨弁で話していたのでしょうか?方言に興味が湧いて来ました。
はようやわえ 母に叱られ 舌を出し
言葉訛りに 心和らぎ
笠ヶ岳も真っ白に雪化粧しました。