『私は今社員と事務所の二階に、三年前に岐阜に引越してから、ずっと一緒に住んでいます。長男と同年代ですから、社員にしてみればうるさいオヤジと同居していると同じです。最初はうまく同居出来るか、少し心配でした。同じ建物に朝から晩まで、一日中一緒にいることは、互いのプライバシーの問題も発生して来ます。
しかし“案ずるより産むが易し”の諺通り互いのプライバシーを守りながら仲良く暮らしています。この社員と一緒に生活することで多くのことを学びました。まず第一は「決してオヤジぶらない。」言葉を変えれば「押しつけは決してしない。」です。第二は「掃除など何でも自分からし、決してやれとは命令しない。」第三は「出来るだけ、社員より先に起きトイレ・洗面などは先に済ませる。」第四は「食事に関しては口を出さない。」第五は「出来るだけ平常心を保ち、明るく振る舞う。」ことなどです。
先日もこんなことがありました。「社長。東京からポスターを買って来ました。お風呂に張ってもいいですか?。」「ああ、いいよ。」と言いました。そのポスターは私は全く知らない水無月すう
のかわいらしいものでした。男二人の生活に少しは色気をと考え張ってくれたと感謝しています。
このように親子ほど違う社員と一緒に寝泊まりし、生活することは、私の若返りにも大きな影響があるものと感謝しています。いかにして若い人の思いを知るか?このことは、活性化研修も通ずることであり、社員との同居生活を楽しんでいます。』