「北陸地方でミカンが?」

日本経済新聞:2010年3月6日の商品欄には「果実産地、温暖化に悩む」の記事がありました。そこには、30年後には「北陸地方の一部でミカン。北海道のほぼ全域でリンゴが作れるまでに気温が上昇するという。」とありました。私は高山が実家で、この高山はリンゴの産地で「飛騨」という美味しいリンゴが採れます。そのリンゴ畑が温暖化の影響で、30年後にはミカン畑に変わるのでしょうか?。

真白に輝いていた乗鞍岳北アルプス連峰が、真白の雪に包まれることはなくなるのでしょうか?。しかし今年は大変な豪雪でした。高山市内でも雪下ろしをされた家もあります。奥飛騨の豪雪地帯と言われる、河合町や白川村では、3〜5回雪下ろしをされたとのことです。

飛騨のように寒い地方では、本当に春が来るのを、今か、今かと首を長くして待ち望みます。そして待ち望んだ春が来れば、それ!とばかりに春祭りの笛や太鼓の音が里に響きわたります。この春を迎える喜びは、北風吹く厳しい寒さを経験しなければ分からないことです。

この厳しい生活環境が、互いに助け合う「ゆい」という素晴らしい風習を生み出しました。このゆいという風習は文化とも言えるものです。この風習・文化も温暖化現象で廃れて行くのでしょうか?。何か、現在の社会が温暖化現象で、より殺伐とした社会に、変わるような予感してなりません。どうかそのような社会にならないことを願うばかりです。』