『仕組みを見直し、完成度を上げるには次の手順が必要です。その第1は「業務プロセス一覧表の作成」です。この業務プロセス一覧表を作成する最大の目的は「業務プロセス・責任権限・リスクマネージメントの明確化をすること」です。文書として必要となるのがプロセス一覧表と手順書(マニュアル)・ ルール等の作成です。
当社における活性化研修の主流はこの業務プロセス一覧表と手順書の作成です。この業務プロセス一覧表・手順書を作成する段階で熟練者の意見を文書化するように最大の努力を図っております。特に今、団塊世代の退職者が集中することから大切な技術力が文書化されていないまま消滅される怖れがあります。それを防止する意味からもこの業務プロセス一覧表と手順書の作成は大きな意味を持っております。
特に重要となるのが作成された業務プロセス一覧表・手順書の検証です。私どもはこの検証作業を審査という形で実施しております。この審査員はベテランの社員や管理職が担当し、各部門で作成された業務プロセス一覧表・手順書等を審査し、指摘しております。
この審査の中で言われることは「私どもが長い間に築き上げてきた技術力の多くが文書や写真として管理され、手順書として残されることは大変嬉しい限りです。又、文書で言い表すことの出来ない所はどこかが明確になり、その所を集中的に現場で指導することで後輩の技術力アップに繋がっていくことが眼に見えてきています。」という事です。このように口頭から文書化することで仕組みの完成度は大幅に向上し、ミスやクレームが発生しても、どのプロセスで発生したのかを早く発見し再発防止することが出来ます。』