変化 89. 行政の仕組み見直し 第13STEP「組織活性化研修 ⑵ 」

今回の「組織活性化研修」の「仕組み見直し」とは、次の図のように業務の流れを明確し、業務の効率を上げ、ミスやトラブルを防ぐことです。

この「業務プロセス表」の作成は、時間を要し、大変な作業になります。しかし、この「業務プロセス表」を一度作れば、後はトラブルやミスが発生した時、修正して行けばよいのです。20年・30年・50年と長期に亘り使い続けることが出来ます。

その効果は次の通りです。

1. 業務の流れが明確になる。

2. 業務の効率化が図れる。

3. プロセス毎に効率的な時間管理が出来る。

4. 適正人員の配置が出来る。

5. プロセス毎の責任が明確になる。

6. トラブル・ミスの責任者が明確になる。

7. トラブル・ミスの原因がハッキリする。

8. トラブル・ミスの対応が直ぐに出来る。

9. トラブル・ミスの再発防止に役立つ。

10. 新入職員の教育に役立つ。

この効果の中で、番役立つのが、「業務の明確化・効率化」と共に「トラブル・ミスが発生しても、個人の責任を問うのではなく、仕組みの見直しによって再発防止が出来、個人の責任を問わないことから、イジメやセクハラなどの防止に繋がり、退職者の防止が出来る事」です。

この図は事例とした総合病院のプロセス表の一部です。

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*「プロセス表は「危機管理度分類表」によって色分けされております。スペースが狭いため、縦に分かれていますが、本来はA4のサイズです。

この仕組みのの特徴は、横に「業務内容」縦に「時系列」となっています。その「業務内容」の内訳は次の通りです。

「大項目・No・作業内容・書類名・作成・検証・承認・摘要・危機管理・チェック必要項目・ミスクレーム発生時対応策・ミスクレームの防止策」

が、一覧出来ることです。又キーワードとして「内容・関係職員・関連文書」を記載し、その右には「内容別No.・危機度別No.」を設けました。

製造業では、この業務の流れが、工程表として作成されており、効率よく仕事を進めることが出来ます。しかしサービス業に於いては、この「業務プロセス表」が作成されていない所が多いと思われます。しかしサービス業に於いても、業務の流れを「プロセス表」として管理することで、業務の流れが明確になり、作業効率は驚くほど高くなります。

「技は盗むもの」と言われましたが、今の時代では「技を盗むのではなく、どう伝えればよいのか?」大いに悩むところです。

この「業務プロセス表」を作成することで、「形」として見ることが出来ることから、「指導・教育」という面でも、効率よく、確実に行うことが出来ます。

                続く

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