「風土(文化)は生きる力の源」第1回

『今回から3回に亘り企業風土(文化)について語らせて戴きます。
風土には「国(民族)風土・県民(地方)風土・地域(町・村)風土・家(家風)風土・企業風土などがありますが、では「この風土とは何ですか?」と問われば、私は「文化です。」と答えています。「では文化とは何か?」文化とは「そこに生きる人達が生きるためにあみ出した知恵(経験知)そのモノ」であると考えます。

その一つが言葉:方言です。飛騨では知らない人でも、飛騨弁のアクセントで「あんた古川の人?」などと、この飛騨弁のアクセントでどの地域の人か大体分かります。又飛騨には飛騨の匠に代表される木の文化があり、日本三大美祭と言われる高山祭りがあります。この文化は長い年月をかけて築き上げられた先人の知恵そのモノものです。

この風土(文化)が人と人を繋ぐ絆ですが、残念ながらこの風土(文化)が風化してきているのが現実ではないでしょうか。その要因はテレビ・インターネットなどの情報の多様化にあると考えます。本来は互いに助け合わなけば生きて行けません。しかしあまりにも生活環境が良くなり、生きるための原点である食べることに不自由しなくなったために、この助け合いの意識が低下してしまっています。

この風土(文化)変化が私達の日常生活や社会・企業風土(文化)にどのような影響を与えているのか?3回にわたって考えてみたいと思います。