病院の落とし穴 ( 2 ) 侵食

この「企業風土」とは、そこで働く人たちが、自分の組織をどう思っているか、評価しているかを診断することです。この「風土診断」とは、働く意欲度の物差しともなります。

この「企業風土という落とし穴」の恐ろしい所を、建造物に例えれば「水回りの柱などが、白蟻などで侵食され、危険な状態になって居ても、外観からは全く分からず、台風や地震などの災害が発生することで、建物が崩壊して、初めてその建物が危険だったことを知ることになります。これと同じことが「企業風土の落とし穴」です。

しかしそれでは後の祭りです。企業活動において、決してこのようなことが有ってはなりません。一つ間違えると、企業生命を断つことにも繋がるからです。

当社では、これを知るために「樽式企業風土診断システム」を開発し、診断を行なっております。この診断の中で、特に重要視するのが「経営信頼」です。この経営者への信頼が低い企業ほど、不思議なことに業務管理システムの構築度も低くなっています。正に企業風土の点数と業務管理システムの完成度は比例するのです。この点数が高くなると、業績も大きく向上するのです。

この「企業風土」とは、病院に於いては「チーム医療」の原点となるものです。

この「企業風土」を向上させるには、従業員の意識改革が必要であり、これは並大抵のことでは出来ません。

                    続く

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飛騨の匠の家紋「雲」から、昨夜も月が昇りました。