病院の落とし穴 ( 1 ) 魔物

今回の新型コロナウイルスの感染は、眼に見えない魔物との熾烈な戦いであり、その先頭に立って、戦って下さっている医療従事者の方々には、只々感謝申し上げるばかりです。

私は20数年間総合病院の医療コンサルをしております。今回、岐阜県美濃加茂市の総合病院で発生した院内感染には「2つの大きな落とし穴」があったと考えます。

その「落とし穴」の一つは「企業風土という落とし穴」で、2つ目は「医療業務管理システム」という落とし穴」です。この2つの「落とし穴」は、いくら金を出しても、直ぐに塞ぐことも、埋めることも出来ない魔物が住む、恐ろしい「落とし穴」です。そして、この「落とし穴」を塞ぐにも、埋めるにも、大変な時間と労力が、必要とされることです。

今から十数年前、関市の鋳物会社の社長さんから、活性化の依頼が来ました。その第一声が「工場を移転して新しい工場を作りたい。そのためには、まず人財を育成しなけれならないので、是非コンサルをお願いしたい」と活性化コンサルの依頼がありました。そして活性化に取り組み、現在は全国で業界6番目にあり、ベトナムにも工場を建設され、その飛躍は眼を見張るものがあります。

業種を問わず「人が宝であり、その人財の質が企業の盛衰を決定付ける」のです。

                    続く

f:id:swnm8:20210224111341j:image

乗鞍岳です。