長い旅路 27. 飛び込む ⑴ 父の夢

何事も一歩を踏み出さなければ始まりませんが、この一歩を踏み出すことはなかなか難しいことです。特に未知の世界に「飛び込む」場合、後退りこそすれ、飛び込む勇気は中々出て来ません。

長い人生の旅路の中では「飛び込んでよかったなぁ」と思うことと「やめればよかったなぁ」と思うことも多々ありました。しかし、結果的に飛び込まなければ今日はなかったのです。

そんな中で「飛び込んでよかったなぁ」と思うことは「企業活性化コンサルの世界に飛び込んだこと」です。この企業活性化コンサルの世界に入ろうと、夢を描き始めたのは中学2年生の時です。

この頃、父が岐阜盲学校を卒業し、指圧師として開業されました。父は経営コンサルタントになってみえた戦友に憧れ、経営コンサルになることを夢見てみえました。しかし突然の失明により、その夢を私に託されたのです。

その夢を叶えるために、33歳の時勤めていた金融機関を辞め、経営コンサルの道を歩むことにしました。全く未知の世界に飛び込むことにしたのです。この夢が叶ったのが、30年後の43歳の時でした。

今振り返ると「よくまあ!30年も諦めずに、挑戦し続けたものだ。」と我ながら感心しております。

                続く

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