長い旅路 25. 姿勢

同じ風景でも、立って見るのと、座って見るのと、寝転がって見るのとでは、不思議なことに全く違った風景になります。特に寝転がって見ると、今まで気づかなかった世界が見えて来ます。

長い人生を歩む上でも、この「姿勢」は大きな影響を与えていると考えます。この「姿勢」の大切さを思い知ったのは、高山祭りの夜祭での屋台の写真を撮った時です。立って撮ると邪魔な光が入ってしまいます。しかし座って撮ると綺麗に屋台の写真が撮れたのです。

長い人生の旅路では、立って見ることが多かったと思います。それを座ったり、寝転んだりして見ることで、全く違った世界を見ることが出来ると気づきました。その一例が左脚を複雑骨折し入院した時です。ベットに横になり、天井を眺めていますと、今まで気づかなかった不思議な世界が見えて来たのです。それを生み出したのは「無」という世界ではなかったかと思います。この「無」とは、自由が効かない諦めの心境から来ていたと考えます。

まだまだ長い人生という旅路は続きますが、この立ったり、座ったり、寝転んだりの「姿勢」の大切さを忘れることなく、色々な「姿勢」で風景と人生を楽しみながら歩んで行きたいと思います。

f:id:swnm8:20230524025153j:image

4月14日の高山祭りで撮りました。