人事部長 25. 障がい者と手を取り ⑺ ジャストインタイム

そして機械作業がしたいと望んだ、障がい者の社員の所に行きますと、何と!ジャストインタイム方式の機械の中で、ニコニコしながら作業をしているではありませんか。まさか障がい者の社員がジャストインタイム方式で仕事が出来るとは本当に驚きました。

この工場のジャストインタイム方式は、6台の機械が設置されており、その中に3人の社員が入り、この6台の機械を使用して部材を加工していく仕事です。一人でも作業が遅れると流れはスムーズに行かなくなります。こんな難しい仕事を難なくこなしていたのです。

工場長が「先生!この障がい者の社員が、今は一番早く綺麗な仕事をしてくれるのです。この障がい者の社員のお陰で、生産性は大幅にアップしました。」「最初はどうでしたか?」と工場長に問いかけますと「やはり、やりたくてしょうがなかった仕事だったのでしよう。それは驚くほど早く覚えました。この障がい者の社員が担当する前は4人体制でしたが、今はこの障がい者の社員のお陰で3人体制にしました。」とこれ又驚くような言葉が工場長の口から出たのです。

工場長から「今まで機械のトラブルが時々発生していましたが、終業後に障がい者の社員が綺麗に機械を掃除し、油を定期的に補充してくれることで、大幅にトラブルは少なくなりました。これは全社員に大きな影響を与えています。」とこれ又驚くような言葉が工場長の口から出たのです。

                続く

f:id:swnm8:20220723193428j:image