人事部長 21. 障がい者と手を取り ⑶ 賛同

早速、工場長を中心にして管理者会議を開催しました。そこでは「障がい者を現場に受け入れることは出来ない」との悲観的な意見が多く出ました。

そこで企画部長から「今まで、障がい者の従業員からは何をしたいかということは、全く聞き出すことはしませんでした。今回ヒアリングで、このように沢山のやりたいことが出て来たことは、本当に素晴らしいことだと思います。是非、皆で前向きに検討していただきたいと思います。」と頭を下げられたのです。オブザーバーとして参加してみえた社長も「どうか前向きに検討して下さい。」とお願いをされたました。

この企画部長と社長からのお願いに、会議の雰囲気は大きく変わりました。工場長から「皆で協力し合ってやってみようではないか。障がい者の従業員を少しでも活かすことが出来れば、工場内の雰囲気も変わるし、第一には皆のヤル気にも大きく影響すると思う。是非やってみよう。」という前向きな意見が出ました。各部門のリーダーからも「よし!やろう!」との賛同の意見が出、其々の部門で受け入れることが決まりました。

早速、塗装がしたいと言った障がい者の担当者に、塗装担当の社員が「僕が担当します。」と申し出があり、梱包作業・圧縮作業・機械作業の全ての部門で、障がい者が担当する指導担当者も決まりました。

そしてダボ打ちをしたいと言う障がい者の社員には、退職後パートで勤務してみえた方にお願いすることになりました。そしてニヶ月後驚くようなことが起きたのです。

                続く

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