人事部長 13. 目線

上から目線、下から目線という言葉がありますが、この「目線」は人生を大きく左右するほどの力を持っています。上に立てば、自然と目線は上から目線になり、部下を見下すようになります。今振り返れば、私の20代、30代の頃は、部下を上から目線で見下していたと思います。

社員の定着率が下がる大きな要因の一つに、この「目線」の位置があります。いつも誰に対してでも「目線」を同じにして、話し合えば社内の雰囲気は良くなり、社員の定着率向上に繋がります。

今回の「人事部長」のブログを投稿していて思うことは、しっかりと社員の意見を受け入れ、指摘されたことは素直に認め、決して我を張らないことです。このことで同じ「目線」で話し合うことが出来るのです。

職場とは若い社員から年配の社員まで、其々人生経験も違い、生き方も様々な集団です。その集団を一つにまとめ、効率よく動かして行くことは、並大抵のことではあません。

Z世代など若い社員の思いと、中高年の社員の思いには、大きな隔たりがあります。この隔たりをどう埋めて行くかが人事部長など上層部の大きな役割です。

この隔たりを埋める一つの方法として「目線」の位置を常に心がけ、決して上から目線にならないようにすることが大切です。

Z世代など若い社員の目は鋭いものを持っています。人事部長など上層部の背中を常に見ているのです。「子は親の背を見て育つ」の諺通り、「部下は上司の背を見て育つ」のです。これはどんな時代になっても変わることはありません。

改めて、自分の「目線」の位置を確かめてみてはいかがでしょうか。    

                 続く

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