人事部長 7.組織風土診断 ⑴こんなはずでは

経営者層と社員が見落としがちなのが「組織風土の重要性です。今まで沢山のお客様の活性化に取り組み、「組織風土診断」を行って来ました。その結果を見て唖然とされる経営者の方もあります。

「当社はこんな風土とは思ってもみなかった」など驚きの声が上がります。特に「経営者信頼」の点数を見て「馬鹿な!俺は社員からこんなに信頼されていなかったのか」など、顔がひきつり、放心状態になられる経営者の方も見えます。

しかし多くの社員からは「社長が知らなかっただけでこれが現実です。」という声も聞こえて来ます。知らないということは本当に恐ろしいことです。人事という面から、組織を統括管理して行く人事部長には、この「組織風土」を診断し、現状を把握することは大変重要な業務の一つです。

では、この「組織風土診断」について、3回に亘り説明して行きます。「組織風土診断」は、全社員が集まる機会を活用して全社員を対象に行います。その調査項目は「連絡・情報、業務管理、経営信頼、人間関係、業務意欲、職場満足、評価・福利厚生、教育研修」の8項目です。この結果の分析を行い、「組織風土診断結果報告書」として全員に配付します。
何故なら「組織風土診断」の結果は経営者層や幹部社員に限らず、一般社員にとっても新たな気付きや意識の共有を感じ、良い部分は自社を誇りに思えるきっかけになり、悪い部分は問題点を共有できた事で改善に進む原動力となるからです。

                 続く

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