11月のある夜、少し驚くようなことがありました。それは旦那様が、私のベッドではなく、シズ子さんベッドで寝られたのです。何かあったのでしょうか？リビングの声は、聞こえませんで、奥様と何があったか？分かりません。
次の朝「今日は岐阜に帰る」と言って、朝食が済むと、早々にマジェスタさんと一緒に、出掛けてしまわれました。奥様のお顔もいつもの笑顔が消え、何処か苦虫顔です。
いつも旦那様は岐阜に帰られると、一日に10回以上奥様に電話をかけられますが、この日は、夜「寝るぞ」との電話だけでした。奥様は何処か寂しそうに、テレビを観て、一人休まれました。次の日の朝「体温何度？」との電話が入りました。この日も、夜「寝るぞ」の短い会話だけです。
いつもは二人で寝まれるのが、この2晩は、奥様一人です。私は軽くて有難いのですが、旦那様と奥様の仲が少し心配になって来ました。そして3日目の朝、旦那様から「今日の夕方帰る」との電話が入りました。
やっと奥様のお顔にも笑顔が浮かびました。これで一安心です。そして夕方旦那様がお帰りになりました。奥様は「お帰りなさい」と笑顔で迎えられました。旦那様のお顔にも笑顔が見えます。「只今」と旦那様の声に合わせて、マジェスタさんも大きな声で、挨拶をしました。
長い人生には、私達には分からない、お二人だけの格闘もあるようです。それ以降このようなことはありません。
続く
