卒業 13. 父の死

ゴルフ場を退職する一年前の12月20日、父が倒れ、26日に亡くなりました。享年72歳でした。倒れるまで、指圧師として元気に仕事をし、看病をしたのは一週間のみでした。この時、私は42歳でした。

男の厄年は、前厄が41歳、本厄が42歳、後厄が43歳と言われ、この厄年には、人生の大きな節目が来ると言われます。

その節目が、本厄の年に訪れた父の死でした。父は、私が一人前のコンサルタントになることを、一番願っていました。それを見定めることなく亡くなりました。母の話では「靖彦 ( 改名前 ) は、どんなコンサルタントになるのか?といつも楽しみにしていたよ」と。

この父が、驚くようなご縁を導いて下さったのです。父が亡くなった翌年の夏に、師とする曹洞宗の住職から「東京から知人が団体で、高山に来ます。今晩古川の旅館で会食をしますので参加しませんか」との、お誘いの電話をいただきました。

この時、何か感じるものがあり、一つ返事で参加することにしました。この30人余りの団体の中に、コンサル会社の社長が見えました。呑みながら話をする内に「良かったら、私の会社に入ってコンサルの勉強をしませんか?」とのお誘いを受けました。一つ返事でお願いし、翌年の1月早々から入社することにしました。ゴルフ場の仮オープンは、7月に無事終わり、ひと段落しましたので、12月に高山カントリークラブを退職しました。

   浄土でも 息子を案じ 縁授け

    二人三脚  父が手をとり

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