持久戦 ⑶ 問題は仕組みの不備で発生する

どの企業にも「仕組み」は必ず存在します。しかしこの「仕組みの完成度・更新度、従業員がしっかりと理解していること」が決め手になります。

ホームページを開設しても常に更新しなければ、誰も見なくなり、役に立たないホームページになります。

「仕組み」とはこれと同じです。毎日、時代は動き、問題は必ず発生します。この問題を対処するには、「問題は仕組みの不備で発生する」と捉え、常に仕組みを更新して行くことが重要です。

活性化のお手伝いをしている病院では、医療ミスが発生すると、直ぐに上司に連絡する仕組みになっています。これは何処でも行われていますが、この病院では上司から担当者に次の様な質問がされます。「医療ミスが発生したシステムの危険度は、重度・中度・軽度の何度ですか?その中のプロセスに黒丸●は付いていませんか?」と問いかけられます。その質問に対し担当者は、直ぐに答えられるように教育されています。

このようにどんな医療ミスや医療事故・ヒアリハットが発生しても、直ぐに仕組みの検証が出来る様になっています。

例えばシステムの危険度とは「重度は患者の命に関わることで院長が対応しなければならない重大事項、中度とは看護部長の段階で対応出来る事項、軽度とは看護師長又看護主任の段階で対応出来る事項」です。又黒丸●とは即対応しなければならないプロセスに付けられています。

この様な仕組みを全職員が理解していることで、今回の様な新型コロナウイルスの感染者を受け入れても、スムーズに対応することが出来ます。

この病院ではISO9000 ( 国際品質マネジメントシステム) を導入・取得し、このISO9000を医療管理システムのチェックリストとして活用しております。その認証取得から維持管理のお手伝いを、私が代表を務める(株)飛泉 が、十数年に渡り行っております。

改めて、今回の新型コロナウイルスによる非常事態を「どう打破するするのか?」「どう 持久力を養い、どう持久戦と戦うのか?」の一つの参考にしていただければ幸いです。

   仕組みとは 誰でも解り 出来てこそ

     持久戦には  不可欠要素

                   終