「何が変わったのですか？」その変わったものとは「日中合弁会社での食事の内容」です。
日中合弁会社の活性化に取り組みましたが、一番困ったのが、お昼の食事です。社員食堂で、従業員と食事をしますが、その内容は「ご飯・スープ・煮物・揚げ物」の 4 種類です。
この「スープ」を一席8人程で、自分の蓮華で取って食べます。取皿類は全く使いません。こんなことは、家族同士でもしません。少しビビリました。
全社員による問題点の抽出では「食事がまずい」との意見が沢山出ていました。私も改善の余地はあると見ていました。
私は食事の前には「いただきます」と手を合わせ、帰る時には「御馳走様でした 」と言って、食堂のおじさん、おばさんに笑顔でお礼を言いました。すると董事長から「総経理！何故⁉️礼を言うのですか？この人達は食事を作るのが仕事です。礼など言う必要はありません」と言われました。
しかし、私は食事の前と後には、必ずお礼を行って帰りました。それから一ヶ月後、食事に行きますと、私の大好きな「鳥の足」があり、料理の味も美味しくなっていました。
通訳から「総経理が、食堂の方にお礼を言うようになってから、食事を作るのが楽しくなった。いつ総経理は帰って見えますか？」と私を待って下さるようになったのです。
誰でも、お礼を言い、感謝の心で接すれば、食事の味まで変えてしまうのです。人の心とは本当に不思議です。
有難う その一言が やる気生み
命の糧の 味も変わりて
三日月が雲のまにまに輝いていました。
