「樽ロマン海を渡る!」第一回

swnm82011-09-19

 平成6年1月20日、阪神大震災でまだ神戸の町に煙りが見える中、名古屋空港から樽や社員に配布用のファイルなど、沢山の荷物を持って上海空港に向け旅立ちました。その目的は南通市にある縫製業を営む日中合弁会社の活性化でした。社員数550人で主に婦人服の生産工場です。

 上海空港からタクシーに乗り、揚子江を渡り工場へ行きました。川幅30?あまりの揚子江は正に黄色の海のようでした。初めての海外企業の活性化であり、前の晩はなかなか寝付けず、寝不足の状態での中国入りでした。私は前世が大陸なのでしょうか?。よく中国人と間違えられ声をかけられました。私が応えるのは笑顔で「ニーハォ」の一言です。正に「笑顔は人生を拓く宝刀なり」です。

 さあ!初めての研修です。そこで大いに役立ったのが「樽」です。側板が揃った樽と短い側板がある樽で実際に水を入れ実験しました。当然側板が短い樽は 、側板が揃った樽の三分の一しか水が溜まりません。側板の長さは社員の意識です。参加者は互いに顔を見合わせながら、話しをしています。

 その樽の効果は次の日から出ました。日本では考えられませんが、雨の日など欠勤者が大変多かったのです。それが翌日雨でしたが欠勤者は大幅に減少しました。正に樽様々です。次回は「樽ロマン海を渡る」第二回です。』