最近多いことはコンサル依頼の話しを聴きますと、この業態変革を部分的にでも図らなければ、生き残ることは難しいのではないかと、思われる企業が増えて来たことです。しかし現実にはその決断を下せない経営者が大多数です。それは無理もありません。一つ間違えると企業生命を絶つことに繋がるからです。
この業態変革はサービス、製造業など業界をを問わず行わなければなりません。そしてその業態変革が部分的なのか? 全面的なのか? によって、取り組む体制づくりには大きな差が生まれると考えます。
私はこの業態変革には2つの方法があると考えます。一つは「新しい業界への参入」です。2つ目は「販売形態の変革」です。一つ目の新しい業界への参入には設備から人財の確保まで多大の資金と時間を必要とします。中小企業にとっては大変厳しい選択となります。2つ目の「販売形態の変革」は中小企業に於いても十分対応出来ると考えます。。
この販売形態の変革の一つは「下請けからの脱却」です。特に2次、3次下請けから脱却を図ることです。そのために一次下請けを目指して自社のデータをQC7つ道具を用いて分析し、それに説明文をしっかり添付し品質報告書として元請け会社に提出することなどで新しい道が拓けると考えます。他社より高い品質、効率良い生産性などをデータに基づいて自信を持ってPRすることです。
童話の兔と亀の競争では、亀は休まず一歩一歩、歩み続けました。この亀こそ中小企業そのものです。停まればもう負け戦となります。
「今日一歩 前に進めば 道開け」