「日本人はあばら屋に?:行政の樽のタガは緩い?」第四回

swnm82011-09-13

 遅れましたが今日は「樽式衣食住活性化法」の「住:政治」についてです。この「住」とは雨露をしのぐための「住みか」です。この「住みか」が無ければ私達は生活してゆくことはできませんし、生きてゆくことも不可能です。この「住みか」は「食料」とともに私達が生きるためには最も必要なものです。

 この「住みか・政治」には「行政府:内閣」と「立法府:国会」の2つがあります。私達が安心して暮らしてゆくには、この政治の仕組みは不可欠です。中東の国シリアは憲法も議会もありません。全てカダフィ大佐の思いのままに行う独裁政治でした。シリアの国民は政治と云う家が無い状態で何十年も耐えて来たのです。

 では日本の政治の現実はどうでしょうか?。毎年のように首相が代わっても、政治が余り混乱しないのは、政治の樽はしっかりしているからと考えます。しかしこの政治の樽を「行政の樽」「立法の樽」から部材毎に見ますと、少し問題のある樽になります。

 下記の行政の樽をご覧下さい。その役割は「まず酒造りの総責任者である杜氏:行政政府の総責任者である首相」「樽:日本国」「酒:国民生活(経済・文化)・国の信用」「側板:行政の実務を担う官僚」「側板を締める役割を担うタガ:官僚を統括管理する役割を担う大臣・副大臣」「酒の味を守る役割を担うフタ:憲法・法律・法令など」「側板と側板を繋ぐ役割を担う外からは見えない竹釘:官僚相互の信頼関係」「樽の大きさを決める底板:財政」です。叉「側板の長さ:意識」「側板の幅:貢献度 」「側板の厚み:知恵」です。
 まずこの行政の樽で一番気になることは「タガが緩いこと」です。このタガが緩く大臣がその役割を果たさなければ、官僚がそのタガの役割を担い行政を牛耳ってしまうと云う異常な行政体質になってしまいます。現状としてタガが緩くても樽が壊れないのは、官僚が大臣に代わりタガの役割を担っている証とも言えます。この結果、例えば天下り禁止関連法が施行されても、全くの骨抜きになるのは当たり前と考えることもできます。。叉就任9日目で「放射能」発言で、経済産業大臣引責辞任することは、タガの役割を果たしていない現れとも云えます。
 ではこの行政の樽を正常な形にするにはどうすれよいのでしょうか?。それは叉次回です 。(樽式活性化法をご興味のある方はこちらをクリックすると無料の書籍紹介に繋がります。)
 郡上踊りで有名な郡上市長良川で、鮎の友釣りをして見えました。釣りの世界も、政治の世界もじっくりと耐え、待つことが良い成果を産むのでしょうか?。成果が無くては、待つ国民には厳しいものがありますが。

   清流に 鮎を求めて 釣り人の コスモスの花 風に揺られて
                                 祐司