変化 73. 行政の仕組み見直し 第1STEP「目的の明確化」

事例とした、総合病院の活性化をモデルとした、「行政の樽」に基づく「行政の仕組み見直し」の第1ステップは「目的の明確化」です。

何故「行政の仕組みの見直し」をするのか?その「目的を明確にすること」が「仕組み見直し」の第一歩です。そして、これが「意識改革の第一歩となり、危機意識の検証を兼ねること」になります。

特に重要なのは、「財政の健全化」を図るためには、全国民に「日本の財政が悪化している」という事実を、知らしめることです。1,000兆円という多大の借金を抱え、国の財政再建をするためには、根本的に「行政の仕組みの見直しが必要である」と、しっかり伝達しなければなりません。

次の表は、令和元年の、国の「借入金」です。平成24年から令和3年までの10年間に、何と「225兆3千億円」増えています。これは令和3年度の歳入の118%に当たります。このように「借入金」も、当然「支払利息」も、雪だるまのように増えいきます。これは恐ろしいことです。

(*令和1年までが実績で、令和2・3年は予算です)

企業経営でしたら、当然倒産です。「国だから大丈夫」という理論は、決して成り立ちません。一刻も早く「財政の健全化」を図らなければなりません。

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この厳しい現状を、しっかりと国民に知らしめなければなりません。そのためには、この情報の「伝達方法」を、細部に亘り検討をしなければなりません。

特に、各種選挙で投票率が低い、次の時代を担う「若年層」への情報の浸透を図らなければなりません。何故なら、この借金のツケは、全て次の世代が背負わなければならなくなるからです。一刻も早く「行政の仕組み見直し」を行い、この天文学的な借金を無くし「財政の健全化」を図らなければなりません。

今回の「仕組み見直し」をはじめると、必ず「誰が財政悪化を招いたのか?」との「責任追求」が国会で始まります。しかし、この天文学的な「借金の責任」を、誰にも押し付けてはなりません。何故なら、その責任を追求しても、「時間を無駄にする」だけです。それは、何処かの国の「国会」で、いつも行われている「非難」と同じです。決して、この責任を追求しても「問題の解決」にはなりません。

事例とした総合病院では、第1ステップとして「全職員研修」を行い、そこで、樽の組み立てや問題点を抽出し、活性化の「目的」を明確にしました。

                続く

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岐阜城を撮りました。