変化 72. 気づきの窓「悩む」

来月の誕生日で喜寿を迎えますが、その人生を振り返れば「悩んで悩んで悩んで」の連続の日々でした。しかし、この「悩んだ」お陰で、今日があると感謝しております。

この「悩み」の壁は、時には高く厚く、到底乗り越えることは出来ません。そんな時、気づいたのが、この壁に穴を空けることでした。その穴を空ける方法は「溶かす」という方法です。

「そんな馬鹿な!厚い壁を溶かすことなど出来るか!」とお叱りを受けそうですが、それを溶かすのは「経験知」という素晴らしい「溶液」です。この「経験知」という「溶液」も、壁が厚ければ厚いほど、沢山必要となります。そして、その「溶液」の濃度が濃くなければなりません。

有難いことに、この「経験知」という「溶液」は、どれだけ濃度が高くなっても、硫酸などのように猛毒にはなりませんし、濃度が高くなれば持ち運びは楽になります。

しかし、この「経験知」という「溶液」は、しっかりと管理をしないと、蒸発してしまい、使おうとした時には無くなってしまっています。

この「経験知」という「溶液」は、歳を重ねれば重ねるほど濃くなり、壁を溶かす大きな力を持っていて「悩む」というフィルターにかけられ、濾過されることで、濃度の高い「溶液」になると考えます。

毎日、ブログを投稿していますが、これも大きな「悩み」の一つになります。しかし、毎日ブログに挑戦することで、不思議なことに「悩み」が悦びに変わって来ました。それは「悩み」を常に溶かす「溶液」が、出て来るようになったのではないかと考えます。

長い人生には「悩み」は尽きません。しかし、この「悩み」という「壁」を「経験知」という「溶液」で楽しみながら溶かし、人生を歩んで行ければと願っております。

                 続く

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高山市一之宮町「水無神社」で撮りました。