変化 38. 気づきの窓「何とかなるさ」

この「何とかなるさ!」は、「母」の「口癖」でした。父は、42歳の時「失明」しましたが、母は「お父さん!私が働くから何とかなるさ。心配しないで」と言っていました。母は、身体も大柄で、声も大きく、どんな場でも、明るい雰囲気に変える人でした。

この母の影響でしょうか?仕事で、どんなに行き詰まっても、母の「何とかなるさ!」が思い出され、どれだけ助けられたか、分かりません。

特に、日中合弁会社の活性化に、取り組むか?迷っていた時、母が「お父さんが、言っていただろう。出来ることしか与えられないと。出来るから依頼が来たんだ。出来ると信じて取り組めば、必ず成功する」とのこの一言で契約することにしました。

長い人生を歩む上で、この両親の教えは、「体験」という「経験知」から生まれたものであり、その「教え」は「的」を得たものでした。

今、この両親の教えである「体験による経験知の大切さ」が、身に染みて解る様になりました。「机上の話では、人は耳を傾けてくれない。実体験に基づく経験知こそ、人を惹きつけることが出来る。」この両親の教えを、しっかりと心に留め、この「経験知をどう生かせばよいのか?」毎日毎日「四苦八苦」しております。

しかし、この「経験知」は、不思議ことに、仕事などで行き詰まってしまった時、何処からか「おい!あの時のことを思い出せよ!」との声が聞こえて来ます。そして、その行き詰まった事態を打ち破ってくれるのです。この声は「経験知」という引き出しが開き、その中から聞こえて来ると考えます。

この「経験知」という「引き出し」も、常に「整理整頓」をしておかなければ、錆びついたりして、時には「使用不能」になってしまいます。

両親の教えを心に留め、この「経験知」をしっかりと管理し、少しでも世の中のお役に立てれればと願っております。

                  続く

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