「問題点を活かせば宝物、放置すればシロアリ」第1回

『私の家で今困ったことがあります。それはシロアリが侵入してしまっていたことです。それに気付いたのは昨年秋に客間の畳を新調した時発見しました。驚いたことは、畳2畳分の3分の1がシロアリに喰われていました。

そのシロアリは何年か前に発生したようで、その畳にはすでにシロアリは一匹もいませんでしたが、一部床板がシロアリに侵されていました。まだ家全体のシロアリ調査はしっかり行っておりませんので、今年はシロアリの防除と共に建築して30年の年月が経つことから、リフォームを計画しております。

このようにシロアリに侵されていることを知らずにいると、時には柱がシロアリに喰われ、家が傾くなどの大きな被害が発生するそうです。私は問題点も放置するとシロアリのように知らぬ間に社員の意識や組織に大きな影響を与え、時には売上や利益に、取り返しのつかないような事態を招くことも考えられます。特に一昨年からの厳しい経営環境の中にあれば、より問題点は増大し、それを解決しなければシロアリにどんどん侵食されていくと同じ事態が発生していきます。

逆にこの問題点を全社員で共有化し、解決する仕組みを作成することで、社員の意識改革に繋がり、厳しい時代に勝ち残るための仕組みを作り上げることが出来ます。どの企業においても問題点が無くなることは決してありません。問題点が無くなればそれは企業が消滅に向かっていると言っても過言ではありません。』