「問題点を活かせば宝物、放置すればシロアリ」第2回

『今、国内ばかりではなく、アメリカ等海外においても大きな問題になっているトヨタ車のリコール問題は、正にトヨタ自体がシロアリに侵されていると言っても過言ではありません。いかにしてこのシロアリを駆除していくか、そしてこの大きな難局をいかにして乗り越えるか、トヨタにとっては、正に背水の陣と言っても過言ではありません。幸いにしてトヨタ自動車は、新社長がオーナーの長男、豊田章男氏であり、この最大の難局を乗り切るために就任されたと言っても過言ではありません。この豊田新社長の言葉に「企業が凋落していく過程は5段階ありますが、トヨタは今、その4段階目にきていると思う」とあります。その4段階目とは「救世主にすがる」となっています。歴史を振り返れば国内外を問わず、国の存亡をも左右するような大きな難局がいくつかありました。その難局を乗り切るためには、やはり新しい指導者が必要であり、その指導者の下で一致団結することが一番大切であると考えます。私は今新型クラウンに乗っておりますが、その前もクラウンでした。その理由はクラウンの安全性と乗り心地に惚れ、ずっと乗り続けております。沢山のお客様から信頼を得ることは長い年月を要し、お客様の信頼を失うことは一夜にして出来ます。今回の難局を真摯に捉え、お客様第一に対応していただきたいと思います。豊田新社長には、是非この経験を大いに活かし、大いなる活躍とご発展を心からお祈りしております。

このように問題点は宝物にもなり、シロアリとも化します。常に問題点は発生しており、その問題点を全社員で共有化し、その問題を解決するための仕組みを作ることが、今、一番求められている時です。時代が大きく変化する時、今までに経験したことのない問題が発生することは間違いありません。改めて問題点は宝物であり、シロアリでもあることを常に心して対応することが必要です。』