「企業活性化について考える:ポストイットがポイント」第6回

swnm82011-10-05

 ではどのようにして問題点を抽出すればよいのでしょうか?私が考案した「樽式活性化法」では、第一回全社員研修で写真のようにポストイットを使い行います。なぜ全社員研修で行うのか?それは「全社員が問題点を共有化すること」にあります。もう一点は「社員一人一人の心に秘めた悩み・問題点を全て吐き出させること」です。この問題点の数量・内容が活性化を大きく左右します。このことから参加者がリラックスして問題点を抽出できる雰囲気をつくることが大切です。

 この問題点抽出にはポストイットを使います。このポストイット方式ですと、誰が書いたか判りにくくなります。このことで社員一人一人の心に秘めた問題点が出されます。これは本当に凄いことです。心の中に閉まっていた問題点を、誰に遠慮をすることなく出せることは、社員にとっては夢のようなことです。



 このように壊すこととは、「問題点を抽出すること」です。なぜならば問題点の蓄積が企業の活性化の妨げとなり、消滅を招く最大の要因だからです。どの企業においても言いたいことを言えないのが現実です。人間は面白い面を持っています。それは問題点を出すことで自分自身が出した問題点を自分で解決しなければならないと云う使命感が生まれます。次に大切なことは「沢山の問題点をどう解消するか?」です。その解消法は次回「問題点の93%は仕組み?」で説明します。