「貧しいとはどういうこと?」

『先日小学2年生の孫がテレビを見ていた時「じいちゃん。貧しいってどんなこと。」と質問しました。私はなぜ2年生の孫がこんなことを聞くのか驚きました。この質問にどのように答えればいいのか、少し迷いました。そしてこのように話をしました。「貧しいとはまず食べ物がないこと、住むところが雨漏りなどをし、寒いところでは寒さをしのげない家であることだよ」と答えました。そして孫が「なぜそのようになるの?」とまた質問してきました。「それは戦争と長い間雨が降らず、干ばつや水不足で農作物がとれないことから起こるんだよ」と答えました。孫は「じいちゃん、ありがとう」と言いましたので、この答えで2年生の孫がどれだけ理解したのか分かりませんが、少しでも貧しいということを知ってくれれば幸いです。

この2年生の孫は各国の国旗に大変興味を持ち、国旗を見せるだけで、すぐにその国の名前を当てます。逆に孫から「じいちゃん、この国旗、どこの国?」と質問されますが、まず答えることは出来ません。

この国旗に興味を持つことで、世界に目を向ける機会になればと願っております。

こんな孫との会話の中で考えました。貧しいとは食糧などが不足する物的な貧しさと、心の貧しさがあると考えます。私たち日本人は物的な貧しさは余り感じません。しかし現在の心の貧しさは、計り知れないものがあるのではないのでしょうか。その一例として、毎日のように発生する凶悪事件や振り込め詐欺等があります。又、心の貧しさが若年者の凶悪犯罪を生み出しているのではないでしょうか。今回2年生の孫からこの貧しさとは何かを考える良い機会を与えられました。

私は企業活性化に取り組んでおります。その心の豊かさを少しでも育てるために「気づきの窓」を、毎回研修の最初に配付し読んでおります。この気づきの窓と共に今後活性化研修の中でも、心の貧しさを少しでも解消するための、プログラムを組まなければならないと改めて気付きました。孫には感謝しております。』