賞味期限は誰が決める?

『「社長!そのラーメン賞味期限が切れていますよ。」と社員から注意されました。私は「大丈夫賞味期限が切れていても、十分美味しく食べられるから。」と応え食べました。「うちのお父さんも同じことを言います。食べられるか、食べられないかは自分で判断する。そうしなけば、私の子供の頃は生きて行けなかった。」と。

私はチャーハンはあまり好きではありません。その理由は子供の頃の夏、今のように冷蔵庫ないことから、ご飯がいたみ、腐った臭いがするのを、母はチャーハンにして食べさせてくれました。「又チャーハン。」と少し嫌な顔をすると母は「ご飯を食べられない子供がいるのに、なんてことを言うの!」と叱られました。

今、レストランなどで食べ残した物を、「もったいない」と言って持ち帰り運動が勧められています。十年前には、考えられなかったことです。世界中で食料不足が叫ばれ、その食料の6割強を輸入に頼る日本では、当然のことです。

しかしこの持ち帰り運動を定着させるには、決して他者に責任転嫁しないことです。そのためには、自己責任能力の向上と食べられるか、食べられないかを判断できる能力が求められます。団塊の世代に育った私達は、少しくらいいたんだ物を食べても平気です。しかし空気清浄機など過剰と思われるような環境の中で育った若い人が、果たして大丈夫でしょうか。少し心配ですが、ぜひ自分自身が持つ自然治癒力を向上させ、この「もったいない運動」が定着することを願うばかりです。今日も又冷蔵庫の中に忘れていた、少し賞味期限が切れたジュースを飲んでいます。これも単身赴任の宿命でしょうか?。』