変化 26. 活性化事例「日中合弁会社」 ⑹ 受け身

どの様に、老夫婦の意識が変わったのでしょか?それは、与えられた予算内で、少しでも、美味しい食事を作ろうと、努力される様になったのです。

中国には「与えられたことだけすればよい。」という「受け身」の考え方が定着しています。これは共産党一党独裁で、少しでも睨まれないためには、与えられたことだけしておけば、「安心」、という「守りの意識」から生まれたと考えます。

この「与えられたことをしておればよい」という「受け身」の意識から、「合掌」という「感謝」の姿を見て、老夫婦の食事を作る姿勢が変わったのです。

又中国に行きますと、董事長から「食事が美味しくなりました。是非食べて見て下さい。」と驚く様な言葉が出たのです。

そして食堂に行きますと、何と老夫婦が笑顔で迎えて下さったのです。そして食事をいただきますと、味付けが美味しく感じました。そして一番驚いたことは、日本では食べない「鳥の足の唐揚げ」が出て来たのです。この「鳥の唐揚げを、昼食で出ることは今まで無かったとのことでした。何故なら高くて、予算オーバーしてしまうからです。

何故予算オーバーまでして、この「鳥の足の唐揚げ」を出されたのか?それは私が「鳥の足の唐揚げが大好き」と話したことが、老夫婦の耳に入り、出して下さったのです。

こんなことがあって暫くすると、董事長が「合掌」し、「ご馳走様でした」と老夫婦に挨拶して帰られる様になったのです。すると、多くの従業員もニコニコしながら「合掌」し、「ご馳走様でした」と挨拶して帰る様になりました。驚く様な変わり様です。

                  続く

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