変化 27. 活性化事例「日中合弁会社」⑺ 閃く

この様なことから、日中合弁会社の「活性化」に取り組んで知ったことは、「感謝の気持ちが意識改革の原点である」と言うことです。「ありがとございます」という「感謝の言葉」は、「意識改革」を進める上で、「魔法の言葉」となりました。

特に一党独裁の中国では、睨まれない様に「他人とは違った行動は取りたくない」「目立った行動はしない」という風習が根底にあり、この大きな「壁」を破るにも、この「ありがとうございます」という「魔法の言葉」は、大いに役立ちました。

2月に入り「ヒアリング」を始めますと、「自分達が作っている物を、一度でよいから着て見たい」という話が多数出ました。この頃の中国では、社内で作っている製品は、高価で手の届かない「高嶺の花」でした。

その時「閃いた」のが、秋田県での「活性化」でした。このお客様は、テレビの基盤を主に生産していましたが、不良品が多発し、業績悪化を招いていました。その打開策として、東京で知り合った銀行マンの方からの紹介で、活性化に取組むことになりました。

ここで驚いたことは、「生産している製品が、どの様に使用されているのか?」「不良品を使用することで、どの様な「トラブル」が発生するのか?」そして一番は、「購入されたお客様にどんな迷惑をかけるのか?」ということを、一部の幹部社員を除いて、全く知らなかったのです。その最大の要因は、「意識改革という社内研修」が、全くされていなかったからです。

                 続く

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