「男子三日会わざれば刮目して見よ」

『“男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ”これは当社の今年の目標ですが、この言葉を2年目の活性化研修のファイルに書きました。この原文は「士別れて三日なれば刮目して相待すべし。」です。これは約1800年前の三国志の呉の武将、呂蒙(りょもう)の言葉です。呂蒙は剣術に優れた武将でしたが、教養や人望が無い男でした。そのため一人前の扱いをされず「呉下(ごか)の阿蒙」と呼ばれていました、これでは一群を率いる統率力のないと懸念した孫権呂蒙を呼びつけ、学問の大切さを説教しました。これをきっかけに呂蒙は学問に熱心に励み、勇知を備えた人に成長しました。その成長ぶりに魯粛(ろしゅく)は驚き、それに対し呂蒙が発した言葉が「士、別れて三日、即ちさらに刮目してあい待す。(士たるもの三日会わなければ、よくよく目をこすって相手を見なければならない)」です。

時代が大きく変化し、雇用情勢が一段と厳しくなる中で生き残り、勝ち残るためには、今こそこの“男子三日会わざれば刮目して見よ”との言葉が一番必要なのではないのでしょうか。何事も人のせいにするのではなく、自分自身をいかに日々成長させていくか、その成長の度合いでその人の人生も決まり、企業も大きく成長していくことは間違いありません。正に“企業は人なり”がここにあります。しかし、ただ“男子三日会わざれば刮目して見よ”との目標を掲げても目標倒れになる可能性が高いと考えます。そのためこの目標を達成するためには「何が目的なのか、何が究極的に実現すべきことなのか、それを結実するためには今、何と何を解決しなければならないのか等、長期展望(総論)を常に意識して取り組まなければなりません」そしてそれを日々しっかりと管理していくことで、その目標は叶えられると確信しております。』