人生の並木道 中年期 前期 前半 ( まとめ )

31才から35歳までの「中年期 前期 前半」を振り返りますと、飛騨信用組合の退職など経営コンサルとして、越えなければならない大きな峠の時でした。
飛騨信用組合で勤務したことは、経営コンサルの道を歩むための、大きな道標となりました。こんな経験は決して経験出来ることではありません。この経験をさせて下さった理事長をはじめ、専務理事に唯々感謝するばかりです。
この経験が、今回10月5日に開講する「飛泉塾」にも大いに役立っております。私の経験から金融マンは、職業柄、中々人を信じることが出来ません。しかし同じ金融マンでは、目線を同じにして、互いに信じ合えるものがあるように思います。
お客様に同伴して、取引先の金融機関を回りますが、私が同伴するのと、しないのでは担当者の対応に大きな違いがあるようです。
私は担当者が何を望んでいるのかを直ぐに理解できますが、取引先の担当者では中々理解することは難しいのです。
特に再建などに携わると、取引金融機関との交渉力が問われます。その基となるのが、再建計画書です。この再建計画書の完成度が、融資を引き出す大きな鍵になります。
再建計画書の完成度とはなんでしょうか?私の経験からまず第一に「5年間の決算分析を行うこと」第二に「社長以下役員のビアリングを行うこと」第三に「管理職のビアリングを行うこと」第四に「従業員のビアリングを行うこと」です。このビアリングを行うことで、問題点の概要を把握することが出来ます。最後は「自分の眼で現場調査を徹底して行い分析すること」です。再建で一番大切ことは「骨身を惜しまず再建に取り組む姿勢」です。私は朝一番に出社し、 掃除をし、出社する従業員一人一人に「おはようございます」大きな声で挨拶をします。「おはよう」は上から目線です。決して言わないように心がけております。
何故30代の若造が、大手メーカーを相手に、張り合うことが出来たのか?今思えば本当に不思議です。

私の人生は、戦国時代の武将が、生死を賭けた戦いに、明け暮れた日々と、どこか似ています。

そして中年期前期を迎え、より波瀾万丈の時を迎えます。管工事会社そして木工会社の再建は、多くのことを学びました。この再建成功が「どんな会社でも、俺の手に掛かれば、再建出来る」という恐ろしい自己過信が頭をもたげて来たのです。
自信過信を生み出しのが、この中年期前期後半36歳の時でした。それは次回話させていただきます。
      自信とは    恐ろしきもの    我忘れ
            聞く耳無くし   地獄歩むも