経験知 上編

swnm82015-03-12

私は全ての研修の最初に「気づきの窓」を読んでいます。ではその中の一つをご紹介します。

『三人のレンガ積み職人がレンガを積んでいました。それを見ていたある人が一人の職人に質問しました。「何をしているのですか?」その職人は答えました。「レンガを積んでいるのです。」二人目の職人にも同じ質問をしました。「壁をつくっているのです。」三人目の職人にも同じ質問をしました。その職人は答えました。「城をつくっているのです。」

この話は大変有名な話ですが、この話からあなたはどんなことに気づきましたか?。一人目の職人は「ただレンガを積んでいる」二人目の職人は「壁をつくっるという目標がある」三人目の職人は「城をつくるという夢 ( 目的 ) がある」ということがいえます。

このレンガを積むという同じ仕事をしているにもかかわらず、三人の職人の視点には大きな違いがあります。下を向いて仕事をするのか、前を向いて仕事をするのか、同じ時間の中でどう生きるかは、時間の使い方から知恵の差に繋がります。正に「モノは金で買えるが、時は金で買うことができない」というわけです。

つまりこの三人のレンガ職人から学ぶべきは「経験知」ということです。一人目のレンガを積むという経験、二人目の壁をつくるという経験、そして三人目の城をつくるという経験には、天と地ほどの差があります。それは「経験知」という知恵の広がりの差です。夢や目的はこの「経験知」の広がりを大きく左右します。何事も前向きに考え、取り組むことにより、この「経験知」はより広く、より深いものになります。

「企業は人なり」といわれますが、今、この厳しい時代に、企業も個人も勝ち残るためには、いかにしてこの「経験知」を整理し、活かすことができるかにかかっています。ぜひ、この機会を利用して「経験知」の整理をし、常に利用できるようにして下さい。

今日の言葉
レンガ積み職人の三人から 経験知の重要性を学ぶ 』