「倫理とは温かな心」

『先日新聞を読んで感動しました。「倫理とは温かな心である」今、この倫理が一番欠如している時代ではないでしょうか。人間は決して一人で生きていくことは出来ません。家族、友人、知人、職場の仲間等、多くの人々と共に手をとって初めて生きていくことが出来ます。この手を取りあうにも、その根底には温かな心がなければなりません。なぜこれだけ凶悪犯罪が多発するのか?その最大の要因はこの「倫理とは温かな心である」の倫理観が欠如していることにあると考えます。
先日テレビで「クリスマスケーキを貧困の国の人々に捧げよう」というボランティア活動が放映されていました。「ケーキの10分の1が切られ、その10分の1が貧しい国の人々に寄付される」とのことです。その金額は100円から350円となっていましたが、350円で17人の子供がポリオのワクチン接種を受けることが出来ます。日本人が一年間に食べ残す食事の量は約720万トンに及び、経済的損失は11兆円になるそうです。この金額は貧しい国の人々をどれだけ救うことが出来るのでしょうか? 増税が大きな社会問題になっていますが、食べ残しを無くすことで11兆円の節約が出来ることを考えたら、改めて「もったいない」という言葉を私たち自身がしっかりと心得て対応することが必要ではないでしょうか。そして、この言葉をもっと世界中に広げる必要があるのではないでしょうか。その原点になるものが「倫理とは温かな心」であると考えます。』