「続編・世界の中心は時計回りで?」第2回

『私も21世紀は世界の経済の中心が太平洋を越えてアジアに移行してくることは間違いないと考えます。では、21世紀の中心はどこか?ですが、10月3日のブログで語りましたように、私は日本だと考えます。それは世界経済の中心になるには3つの条件があると考えるからです。

その1つが「政治」です。その政治形態は国民参加による民主主義でなければなりません。その理由を中国の現状から見ることが出来ます。中国は市場主義を導入し経済改革を進めておりますが、その一方政治の世界では共産党による一党独裁体制であり、国民の民意に基づくものではありません。これは1つ間違えば市場主義経済を崩壊させるような政治的争乱が発生する不安を大いに秘めております。このことからも経済の発展には不安要素の少ない民主主義の政治体制が必要不可欠と考えます。

2つ目が「経済」です。この経済は市場主義でなければなりません。なぜならば、市場経済でなければ貿易による均衡化が図れないからです。

3つ目は「文化」です。この文化とは宗教を含んで考えると、よりその答えが明確になると思います。文化を生み出す原点の1つに宗教が大きく関わっており、宗教の自由が認められていることが最大の条件になります。なぜならば宗教活動の自由が拘束されているということは、国民の思想の自由が拘束されていることになるからです。このことを踏まえて考えると、21世紀は中国が世界経済の中心になることは難しいと考えます。

そう考えますと3つの要件を備えた日本の東京が21世紀の世界経済の中心になることは十分に考えられます。もう1つの最大の条件は時間です。人間が必ず歳を取るように、政治・経済活動も必ず歳を取ります。このことは必ず世界の中心は時間と共に移行していくということです。それが100年周期ということです。私も2年間中国に滞在し活性化に取り組んだ経験から、現在の政治・宗教の形態からは中国が21世紀の経済の中心になることは難しいと考えます。』